確実性/危険性

インプラント治療の確実性は、@インプラントと骨が結合するかAインプラントに装着した上部構造(人工歯)が患者さんの満足がいくものであるかB満足いただいた状態が、定期健診を前提として、一定期間維持されているかということに尽きると思います。
危険性は、ゼロではありません。良く書籍やホームページでは、「90%以上の確実性」「全く安全」等の言葉が躍っておりますが、インプラント治療の結果を大変喜んでいただく方々の陰に、インプラント治療によって感染や麻痺、時に生命も失われることもあります。感染や麻痺によって転医されて来院する患者さんにも何人か遭遇してきましたが、異口同音におっしゃるのは、上記の書籍やホームページの言葉だけ聞かされて、リスクに関する説明さえ受けていないという驚くべき状態でした。少なくとも、これらリスクのあることを術前に書面と写真などを持って説明しておくべきでしょう。こうすることで、患者さんの不安も容易にとれ、無事に予定した治療が終わることと思われます。
日本で1,2番目の早期に患者さんのインプラント手術を行った某大学においても、同一患者さんの手術で、複数本のインプラントのディスインテグレーション(骨結合が得られなかったこと)を続けて2回経験し、「3度目の手術をまたやるのですが、どのようにやるべきでしょうか」と公の場で学外の私どもの前で質問されておりましたが、この大学のインプラント科医局の開かれた素晴らしさに、私は感動こそすれ、技術的な問題は、直ちに解決されたことと思われます。治療前にどこまで、個々の症例について患者さんにご理解いただけるかの努力を怠る中からは、医療事故を事前に予防しようとの熱意はみてとれません。

米国のMayo Clinicでは、

Risks リスク

Like any surgery, dental implant surgery poses some health risks. Problems are rare, though, and when they do occur they're usually minor and easily treated. Risks include:

との記載があります。この様な記載のあるホームページは、本邦では皆無に等しいのです。